無料アプリで、すぐに、エクセルVBAマクロを作成できます。
例として、「複数条件で検索し、表示する」VBAマクロを作成します。
(ページの末尾に、VBAコード掲載)
事例
この事例は、複数列を、エクセルの「フィルターオプション」で検索します。
なお、1列での複数条件の検索は、下記を確認してください。
下の例は、「いち」で始まる商品と、価格が300円超の「か」を含む商品で検索します。
右上の検索欄にその検索条件をいれ、右下の抽出先に検索結果を表示します。
なお、アプリの抽出先 で、 フィルター上(選択範囲内)をえらぶと、表に直接フィルターがかかります(解除もできます)。
検索条件のつくり方
「フィルターオプション」は、抽出条件を設定する表を、あらかじめ作成します(下図の検索条件)。
1行目は、表の見出しの項目を、コピーします。
2行目以降に検索の条件を入れます。
AND条件は1行目の項目を横に並べ、それぞれの2行目以降に検索条件を入れます。
OR条件は2行目以降に、検索条件を縦に並べます。
2行目以降は、条件を入れたい項目の列に「=りんご」「<>りんご「>=100「<=100」「>100」「<100」などを入れます。また、ワイルドカードも使えます。
日時は、「>=2022/6/17」と入れます。
空白の条件は、「=」だけ入力し、空白以外は「<>」と入れます。
計算式の検索条件は、「=">="&A1」という計算式で、A1セルの値以上という条件になります。
マクロを実行すると、検索結果が表示されました。
”かき”は”か”を含みますが、300円超ではないため、検索結果に表示されません。
できました(^^)/
アプリの設定
アプリのトップページ
⇒▼並べ替え・フィルター
⇒◆フィルターオプション(AdvancedFilter)
【ポイント】
■ 見出しの範囲は、h2:m2のように、左端セルと右端セルを:でつなぎます。
表示されるVBAコード
アプリで作成されたコードを、VBE画面に貼り付ければ、マクロの完成です。
Sub デモ_15() 'フィルターオプション
Application.ScreenUpdating = False ' 画面描画を停止
Application.DisplayAlerts = False ' 警告表示を停止
Dim セル範囲 As String, セル As Range, 右下セル As String
Sheets("sheet1").Select
'◆最終行を取得し、セル範囲を決める
Range("a2:f2").CurrentRegion.Select
右下セル = Cells(Selection.Row + Selection.Rows.Count - 1, Range("f2").Column).Address(False, False)
セル範囲 = "a2" & ":" & 右下セル
Range(セル範囲).Select
Call デモ_15_メイン処理(セル範囲)
Application.DisplayAlerts = True ' 警告表示を再開
Application.ScreenUpdating = True ' 画面描画を再開
End Sub
Sub デモ_15_メイン処理(セル範囲 As String)Application.Calculation = xlCalculationManual '自動計算を停止
Dim 検索条件 As Range
Set 検索条件 = Worksheets("sheet1").Range("h2:m2").CurrentRegion
Worksheets("sheet1").Range("h10").CurrentRegion.Clear
Range(セル範囲).AdvancedFilter _
Action:=xlFilterCopy, _
CriteriaRange:=検索条件, _
CopyToRange:=Worksheets("sheet1").Range("h10")
Worksheets("sheet1").SelectApplication.Calculation = xlCalculationAutomatic ' 自動計算を再開
End Sub
マクロを使うメリット
手作業で数分かかる作業が、1秒で終わります。
ぜひ、アプリをご利用ください。